この分野は私が形成外科医として最も力を入れている分野で、少し詳しく説明します。眼の形成外科は白内障や緑内障といった眼球の疾患以外を専門に治療する診療分野で、まぶたが下がっている眼瞼下垂、逆まつげ(眼瞼内反)、眼瞼外反、眼窩部の骨折や外傷、眼瞼痙攣、まぶたのできものなど保険診療となる疾患や、二重まぶた手術、まぶたの膨らみ除去、まぶたのシワ取り、目頭を切開して目を大きくする手術、眉毛・まつげの植毛といった美容目的の自費診療の治療が対象になります。
グランクリニックでは眼瞼下垂と二重まぶたの手術が全体の半分以上を占め、次に膨らみ・シワ取り、が多いように思います。女性も社会に出る機会の増え、昨今の美容ブームの後押しもあり美に対する治療のニーズが増してきました。その中でも目という部位は顔の印象を決める最も重要な部位であり、治療後の改善の喜びも大きいものとなるようです。また、片方のまぶたが開きにくいのを諦めている方が多いようで、日帰りの三十分程度の手術により何年も気にされていたことが良くなり「こんなことならもっと早く来ればよかった。」といっていただくケースも多々あります。
【眼瞼下垂】
生まれながらのもの(先天性)と後から下がってくるもの(後天性)があります。先天性のものは生まれつきまぶたを挙げる筋肉が働かなかったり力が弱かったりするため、筋肉を短縮したり自分の筋膜や腱を使ってまぶたを挙げることを出来るようにしたりします。後天性のものでは長期のコンタクトレンズの使用や目をこする癖のある方に多い腱膜性眼瞼下垂と、加齢により上まぶたが覆いかぶさってくる老人性眼瞼下垂が多く、前者は目を閉じる筋肉の下に位置する腱膜を短縮あるいは縫縮し、後者は余った皮膚と筋肉を取り去ることでともにスッキリとしたまぶたになります。
【二重まぶた】
現在埋没法、マイクロ切開法、切開法の三つの方法で行っています。術後の腫れが少なく費用的にも負担の少ないのは埋没法やマイクロ切開法ですが、確実に二重がとれず、同時に腫れぼったさをなくしたい場合は切開法が良いでしょう。
【下まぶた】
膨らみは眼窩内から押し出された脂肪の処理が必要で、単に余っている皮膚を取るだけでは改善しません。出てきた脂肪を取り、再発防止に膜を補強することが必要です。下まつげのすぐ下の切開かまたは結膜の切開のため手術痕はほとんど目立ちません。
【目尻や眉間、目の下のしわなど】
ボトックス、ヒアルロン酸、PPPプラズマジェル療法、ACR療法いった注射が非常に効果的です。治療部位に適切な注射を選択することで大変自然な仕上がりとなり、シワが伸びることでクマも同時に薄くなります。
目は顔の中心に位置し、顔の印象の八割を決めるといわれる大切は部位です。美容外科手術の中で、二重まぶたの手術はキレイな目にするための、最もポピュラー手術といえます。最近ではまぶたにシールやのりを付けてクセをつける、いわゆる“アイプチ”を使用する人が非常に多く見られますが、慢性的にまぶたにシールやのりを付けることによって接触皮膚炎や皮膚肥厚、乾燥、アトピー性皮膚炎の悪化など様々な症状を訴えて来院される患者さんも後を絶ちません。こうなってしまうと、自然で美しくバランスのとれた二重まぶたを形成するのが困難になるだけでなく、治療も行わなければならなくなります。
私たち形成外科医の行う二重まぶた手術は、形・幅・傷跡の美しさにこだわり、キレイな目の形成に努めさせていただいており、皮膚に一番愛護的な方法であると思います。もちろん術式や費用、治療期間などは受診されてカウンセリングを受け、納得いくまで主治医とご相談することが重要です。まぶたの形や皮膚の悩みをお持ちの方は、是非お気軽に、ご相談ください…意外に早く解決することが多いものです。
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