ひきつれ・傷あと

皮膚は損傷を受けたとき損傷が浅いと“あとかた”もなく治癒しますが、一定の深さを越えた損傷では“かた”を残して治癒します。

後者の場合の“かた”を瘢痕といい、瘢痕によってひきおこされる形の変形や皮膚緊張の増加状態を瘢痕拘縮といいます。

いわゆる“ひきつれ”です。

瘢痕拘縮は瘢痕が形成されるとき、その面積や長さが損傷前の面積や長さより縮小し、かつ弾力性を喪失するという、瘢痕の性質によって生じるものです。

創が表皮形成を完了した時点から、瘢痕としての面積・長さの縮小が始まり、数ヶ月間縮小が進行し続けます。

瘢痕拘縮の進行が停止するのは、個々の場合によって異なりますが、約1年前後です。特に最初の数ヶ月はその程度が強くあらわれます。




治療は手術になります。

拘縮の部分に切開を加え、拘縮を元の状態にもどすと不足量の皮膚に相当する創ができますので、各種皮弁法やエキスパンダー法、皮膚移植法があります。

また、単純な傷あとの修正は縫い縮める方法、エキスパンダイー法、皮膚移植法を行います。



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